グリチルリチン酸2Kについて 安全性・副作用
グリチルリチン酸2Kもやはり多くの育毛剤に入っていることで知られていますね。
こちらは甘草(カンゾウ)というマメ科の植物などを乾燥させて根っこや茎から抽出されたエキスで、白い粉末状でグリチルリチンの誘導体です。ただしこのままでは使いにくいので水に溶かしやすくした形のものをグリチルリチン酸2Kというのです。
抗炎症作用
抗アレルギー作用
解毒作用
があります。
かゆみを予防し、にきび、フケを防ぐ働きの他、女性ホルモン作用もあります。もちろんベルタ育毛剤にも配合されています。育毛剤や育毛シャンプーに入っている場合は頭皮の環境を良くする目的で配合されているわけで、グリチルリチン酸2Kが発毛そのものを促進するわけではありません。間接的なケアをするもの考えるのが良いでしょう。
年齢とともに髪の毛のコシがなくなってきた、髪が痩せてきた、今後抜け毛にならないように予防していきたい人に向いています。
医薬部外品に分類され、育毛剤の他には解毒作用を期待してニキビ用の化粧品に入っている場合もあります。この場合は肌荒れにも効果があります。また時おり「美白化粧品」の中に入っている時があります。その場合は気をつけて頂きたいのですが、これは「肌の機能を抑えるため」に配合されている場合が多く、美白効果はありません。もし白くなったと感じてもそれは一時的だったり他の成分の影響でしょう。
グリチルリチン酸2Kはステロイドと同じような効果があるので副作用についてすごく心配されることがありますが、実際にはステロイドよりもおだやかなので、さほど心配はありません。しかしどんなものでも規定量は守らなければなりませんね。
厚生労働省の基準では
粘膜に使わない化粧品で洗い流すものの場合は100g中0.8gまで、粘膜に使用されない化粧品で洗い流さないものの場合は100g中に0.5gまで、粘膜に使用される化粧品の場合100g中に0.2gまでの配合量と定められています。
つまり規定量を超えると何らかの副作用の可能性が出て来るとも言えます。その場合の症状は高ナトリウム血症、低カリウム血症、高血圧やむくみなどがあります。血圧があがるということは血流が悪くなります。大量に長期にわたって肌につけるということは避けたほうが無難でしょう。